28.10.12

2012.10.17 発売の『悦 Vol.7』

ご連絡するのが遅くなってしまいました!!!
こちら、今回はイースト・プレスから発売になりました官能文芸誌『悦 Vol.7』に、不肖、渋谷チカの連載エッセイ(?)「渋谷ちかの官能ずんずん調査」が掲載されております。
なんと前回の「痴漢電車編」よりも1ページ増ですぞ!
今回は聞きしに勝る「ハプニングバー」へ突撃定点観測……。
よろしければご一読下さいませ。

他、作家さんたちの充実ぶりには目を見張るものがありますので、
手に入れて損はないはずです〜。




次回は何にしようかなぁ。




15.8.12

『断れない女』 草凪優

草凪優さんの書き下ろし短編集。 女性の感情に沿わせてセ ックスを書くのがお上手ですね。 どっしりとした官能短編ではなくライトめかな。

表題の「断れない女」から、「壊す女」、「捧げる女」、「嵌る女」、「奪われる女」と5人の女性が登場。 あ〜こういう女性、わかるわかる〜と思わせる女が「断れない女」と「壊す女」。 主人公が等身大といいますか、20代だし。親近感。どちらも「女に嫌われる女」。
「断れない女」は、文字通りの誘いを断らないってことなので、「やりまん」ということになっているのだが、 それは「させこ」であって、「やりまん」とは別物だと思うのですが……、まぁ、細かいことはいいか。
イケメンとそうでない童貞風ぽっちゃり男性のエッチの書き分けが草凪さんっぽいな〜と思いました。 イケメンはイケメンらしいセッ クスをするよね。
「壊す女」も、身近にいるな〜こういう女の人〜って感じでラストは逆に清々しい。上司との妄想にふけりたい人にはお勧め。嫉妬とか寂しさで絡め取るセッ クスだけど、そこは上司とだから男性上位の力強いものが書かれてますよ。

一番官能色が強く感じられたのは「捧げる女」。媚薬を塗られてって設定がモロ官能小説ですね。 意識とは別に身体だけが焦り焦り(「じりじり」と読んでね…)と官能に蝕まれ、読んでいるこっちの脳が犯されてしまうのですよ。じっくりねっちり。
主人公・由起子はシャンとした女なのに、うだつの上がらない小太りの妻子持ちに愛情を抱いてしまったばっかりに……。でも、そのダメな課長に対する気持ち、なぜかよくわかる不思議さよ。って感じでお話しも好感もてました。


「嵌る女」と「奪われる女」はなんか悲しくて、工ロどころではなかった。
特に「奪われる女」は悲しすぎた。

「嵌る女」はなんというか、官能小説によくある展開の一つ。
表面上は仲良くしてたけど、ホントはちょっといけ好かないと思っていた女性に秘密がみつかり、バカにされつつ手込めにされていく、そのツールがまた写メっていうのが……。
ちょっと陳腐で好きじゃないのはそこで、悲しかったのは中年の女の人(主婦)の悲しさみたいなものでしょうかね。衰えていく肉体と持て余す性欲。私が今、あんまり直視したくないなーって思っていたものなので、よけいそう感じたのかも。









10.8.12

2012.08.10発売の『anan』

お盆直前!! 本日発売の『anan』の官能特集号に
マンガ・文芸・官能小説からみるエロの流れの語り部の一人として出ております。
企画タイトルは「官能系マンガ&小説、厳選ガイド」です。

誌面では太田出版の『マンガ・エロティックス・エフ』を読んだことなさそう感じにしておりますが、バッチリ創刊当初から読んでますよ〜。大好きですよ〜。

以上、お知らせまででした。取り急ぎ。

22.7.12

『女教師学園 秘蜜の時間割』 松田佳人

久しぶりの更新となってしまいました。
読むけれどもけれども、覚え書き追いつかず……てな感じでしたね、この半年ちょっとは。

それでは気を取り直してレビューです。
久々のフランス書院の中でも、
主人公となる男子高校生2人がさほど犯罪めいておらず、
次から次へと女教師に、同級生、先輩と女の人を取っ替え引っ替えし、
官能内容もライトで親しみやすいものをチョイスしました……!
(というのも、フランス書院系の陵辱ものに出てくる男子高校生は
冷酷冷徹の非道な奴らが多いので)


シュチュエーションのバリエーションの豊富さは大好きな常盤準先生の『働く女 夜9時の陵辱研修』並みかなー なんて思ってしまうくらい、そこら中に官能スポットがある、おもしろい作品。


川野智司高校一年生(童貞)とクラスメイトのやんちゃくん太田健吾。
まずは健吾が若い女教師に仕掛けて、智司はそのおこぼれに与る……という形。
始めは、ざっとそんな感じで。

とりまく女性陣はまず、口火を切って男子2人の標的にされる
24歳くらいの英語教師・槙野美加、のちに智司を襲い返す!

次ぎ、20代後半で大人の色気を出す担任教師・新藤小夜子、智司の憧れの担任だが、
健吾のやんちゃぶりを気にしすぎる小夜子先生は、先に健吾を手込めに? 
嫉妬する智司!

健吾の幼なじみの学級委員長・香織、香織は健吾の彼女面するものの実は処女。
キスすらまだだったのに、智司に全てを奪われて……!

全校上げての林間学校(not 輪姦学校のはずが……)で、
智司に言い寄るちょいマゾ気質の美人先輩・美紗。
海辺で智司におもちゃにされてしまうのか!?

欲情をストレートに表現する、健吾を好きな体育教師・磯部紀子は
健吾にフェラをしかけるが、あの健吾がされるがままでは終わらない!

教育実習にきた新藤小夜子の姪、大学生・大島杏子を、
美紗をオトリに手込めにしていく智司と健吾。
が、突然、美紗が意外な行動に!

メインディッシュは担任・小夜子からの制裁!


注目は智司の童貞喪失! いつ、どこで誰とになるのか……!? 

さらに男性体育教師が美紗の胸を揉みしだいたり、登場人物が多いのも特徴。
軽快で面白いんだけど、文系女教師たちを手込めにするプロセスが
ワンパターンになりがちで、そこだけがちょっと残念な気がしましたわ。

主人公の男子に不潔感ないし、かる〜い官能小説の中で女性にお勧めするとしたら、
これをレコメンしますね。
童貞のはずの智司のテクが秀逸とか、いいファンタジー具合ですし。



8.1.12

『小悪魔セラピー』 橘真児

2005年に太田出版から発売された『黒いストッキングの少女』が底本の文庫版みたいですね。
処女の女の子たちに踏みつけられるのが好きな、フェチ色濃い橘先生の作品です。

主人公は三姉妹の真ん中ッ子・利佳子、高校一年生。
愛くるしい親友との百合っぽい展開あり、
出てくる男は小学生から高校一年生までと、ショタ好きな方にもよろしいかと!
女の子の方も利佳子の姉は二十歳の大学生、妹は小学生だし
大人のどくどく、くどくどとしたエロスよりは
無邪気エロスで構成されているといえるでしょう。

一瞬、主人公が男の子に強引にされてしまう場面もあるのですが、主には少女上位。
足コキたくさんでてきますよ!

お尻を顔に乗っけてみたり(処女だけど)、
同級生の精子チェックしたり(でもまだまだ処女)、
そのあとさらに69までしちゃったりね、3Pで(でもまだまだどっこい処女)。

「チンチン踏まれて気持ちよがるなんて、ホント、ヘンタイなんだから」

なんというか、王道な、このセリフが出てくる章が一番グッときたけど、
あとの子供たちのイチャイチャにはあんまり食指が動かなかったなぁ。
ライトな言葉責めの練習指南書として読んでみるのもいいかも。
女性から男性への言葉責めね。

ストッキングの感触でこすられるのって男の人好きなんですね。
あとちょっと蒸れた匂いとか? ホントに嗅がれたくないけど。
普段、あまりストッキング履かないからそういう経験に恵まれなかったわ。