14.9.11

『夜の婚活』 草凪優

今のところ、一番好きな官能小説かも。


就職も決まらなくて、婚活に走り、日々あせりを感じながら暮らす、ごくごく一般的な容姿の彼女が、婚活パーティーで知り合った男性と付き合い始めるが、その彼のセッ クスには難あり。気持ちよくなれない主人公……。

つまらないエッチの内容までちゃんと描かれてて、官能小説として変わり種の方。
全体的にリアルで、小説的にも読ませる作品。
主人公がガラッと変化する瞬間に、ぞくっとくる。

鏡をのぞく度に自分の顔に点数をつける毎日から
知り合った男にさまざまな欲望を刺激され、
平凡な道から少しずつずれていく自分を客観的にみつめる主人公。
プレイのシチュエーション、内容、気持ちの入り具合、それぞれにバリエーション豊か。

変わったプレイは……
覗きスポットでのエッチで、のぞき魔たちにのぞきこまれる。
ど派手な乱交パーティー、レズ、3P……etc.

元は普通の女のコだから受け身なんだけど、彼女が責めに目覚めるので、
どっちも楽しめるのがいいし、初心者にはどっらの世界も知ることができるし。

女のコの成長物語としては、

ロリっぽくてM気質だった → どーん! 開花! 
→ 攻められるのも好きだけど、ドSモード

って感じかなぁ。
女の持つ、物欲と性欲のボルテージ、みたいなものが 見透かされたかのように書かれていて、本当に見事。

オチがえーーーっ! って感じになるけど、
読み物としても充実しているうえにエロいんだから、
超お得な作品として、女性全員に猛烈レコメンしたい次第!!

12.9.11

『密色の秘書室』 水無月詩歌

憧れの部長の専属秘書となった主人公が、彼に恋心を抱いたが最後、
オフィスの至るところでプレイを仕掛けられてしまう、M調教もの。
でも、フランス書院よりもプレイ内容はソフトで、受け入れやすし。

登場する東海林部長が魅力的な年上男性の鏡みたいに書かれ、調教も口当たりやわらか。
大人の男の包容力が発揮されたプレイだから、M素質のある女性は、はまると思う。

プレイの舞台はほぼオフィスのみ。
生活感が感じられるような場所でのプレイは一切なし。
『an・an』とかに出てきそうな
会社での憧れのエッチシチュエーションを、想定して書いたのかしら。
露出系の羞恥心でせめ込むけど、複数プレイも3Pまでとハードすぎない。

過去のエッチにコンプレックスがあって、
すっかり奥手になってしまった主人公が開発されて花開いていくパターン。

主人公の一途さもすごんだけど、
とにかく部長の熟達した手管、駆け引きにあんぐり、だよ。

9.9.11

『私立女子高 新任教師と聖少女』 樹月峻

く、くるってるッ!!!!! 
と、絶叫しかねないほど。
フランス書院の官能小説に慣れていない方なら、きっとね。

樹月先生はレズ陵辱ものがお得意ジャンルなのかしら。
男たちに強要(脅迫)されての、レズ。
と、見せかけて、元からのレズ因子をこじらせてる女性だったり、女子だったりが、歯止め効かなくなってプレイ暴走、みたいな。

マジで、露出狂すぎるだろ!って感じですが、百合度高くていいです。

美しい女教師が、タイトル通りの女子高で
美少女たちのレズプレイ、折檻にまきこまれ調教されていく。

調教するのは、美少女ですからね!
そしてものすごい露出プレイを強要。

濡れるか濡れないかは人によると思うけど、
百合すぎておもしろかったです。
百合好きと露出プレイに興味ある人は読んでみては。







そんでもって、私の付箋メモにはこんな文字が……





レズ
オナニー
みせつけ

何かと高度だわぁ。