16.11.11

『二十二歳の穢れ』 館淳一

タイトルからは察し得なかったけど、ハードすぎて濡れずに終わってしまったのは、大ベテラン先生であらせられる館淳一さんの『二十二歳の穢れ』。

これは先生が得意とするところのハードなSMもの。1996年に一度マドンナ社から刊行されていて、そのときのタイトルは『仮面の調教 女肉市場──下半身の品定め』だった(巻末に記載)。内容はこっちの方がめっちゃ忠実ですわ。
ものすごく責め&攻めがハードすぎて、痛そうで、泣いちゃいます。お尻も開発されちゃうし。

影のSM組織という非日常の世界をみてみたいとか、そういう人にはどうぞですな。
奴隷に対する命令の下し方とか、内容とか、非情で絶望感にみちているよ。

最近は主人公が性の経験を通して変わっていく〜ってのがみえるけど、90年代のはそんなことにはお構いなしな感じ。
そりゃ、奴隷前と奴隷後では人間が変わってしまうけどね。
あと、姉の弟に対する態度って、こんなもんだよね、というところに納得。
そしてこの小説。起承転結の、「転」のとこが爽快。ずーっとキツかったから、パァァッてなる。

『人妻たちの秘宴』 女流官能アンソロジー

女性の読者さんに読みやすい、ぐっとくるのは女性の作家さんのような気がします。
やはり心理描写が上手、とか、こんなこと女はいわねーだろ!ってことがないからでしょうか。基本的に。
たまにそうじゃないときもありますけど。
ちょい古めの官能小説だと、実際にこんなこといわないでしょ!
な、言い回しがでてきて萎えちゃうこともあるんですよね。
無駄にあまったるいしゃべりかたとかもね……。

河出書房のこの女流アンソロジーシリーズはここ最近、活躍している女性作家のみ収録。
なんとなくですが、他社のアンソロジーものよりも河出i文庫のは捨てがない。
うーん、いや、際立ってよいです。書き下ろしが多いせいもあるんでしょうか。
とくに、この『人妻たちの秘宴』の女流アンソロジーはオススメ。
ハードさは皆無だけれど、その分丁寧にセッ クスに至る描写がされていると思う。
その中でも気に入った作品が多かったのはこのアンソロジーですね。
好きな作家さんを探すのにも、お得でいいですよ。

ちなみに気に入った収録作品はこちら。

●黒沢美貴さんの「雨上がりの鳥」
ラブストーリーとしても読める。きれいでさらっとしてる。
●響由布子さんの「百円ショップの女」
迷う人妻。このエッチしてないのに体がむずってしまう感覚とかもう、すてき。切ない。
●渡辺やよいさんの「転落の人妻」
女友達の関係性にもドキッとする。愛らしい人妻が汚されるとこにはふるふる萌え濡れた。

「百円ショップの女」はもう何度読み返したことか。
出てくる男は年下の遅漏なんだけど、官能小説で「遅漏」ってボキャブラリーみたのは初めてだったわ……。


2年前くらいまで、「人妻もの」ってちょっと抵抗あって買わなかったんです。
自分、人妻じゃなかったし、おばさんっぽい感じだったらやだなぁとかの理由で。
でも官能小説ってなぜだか、いや、年配の男性が主要読者だからかな、タイトルに「人妻」ってつくのが多い!! 登場人物でも多い。「人妻」を避けては、読む官能小説がなくなってしまうくらい。
仕方ないので、手にとって読んでみたのですが、別段おぼさんっぽくはないし、ことさらに人妻人妻してる方が少ないし、人妻とうたってないものとそう変わりはなかったので、それからは普通に買ってます。
なので「いやー人妻ものって、ちょっと自分の環境と違うし」って敬遠する必要はないよーのアナウンスでした。

わたしが読まないのは時代物ですかね。ちょっと設定に入り込めないことが多いので。

14.11.11

『働く女 夜9時の凌辱研修』 常盤準

とにかくバラエティに富んでいて……あれもこれも楽しめるところがお得。
プレイがディープすぎないので安心して読めましたし。

この写真、わたしが読みながら濡れ場と思われる箇所、
なにかしらのプレイが出てくる場所に付箋を貼ったらば
こんなことになってしまうくらい……





コンテンツもりもりすぎ。

常盤準先生(名義で)は作品点数多くはないので
一冊一冊が充実しているタイプの作家さんだと思う。
その中でも、この『働く女〜』の内容の詰まりっぷりはハンパないのですよ。

主人公は27歳の男・加藤、会社員。
奥手だった彼が次々に関わりをもっていくのが……
従順な処女の新入社員の22歳の夏美。彼女とは主にオフィス。
性を謳歌する同期の総務部員、薫。彼女とは、カップルチックに。
憧れの女上司・怜子は32歳の人妻で……。

女性と話すのが苦手だった男が、自分のセッ クスの自信を持ち
変わっていく成長ストーリーでもあるんだけど、
成長の証としてか、怜子対してだけ接し方が大きく変わっていくのよね。

オモチャを使った遠隔放置プレイ、羞恥プレイ
給湯室、医務室、応接室、打ち合わせスペース、etc.と、
オフィス内でのセッ クス展開だけでもかなり充実してるのに、
彼女の部屋で、旅行先で、と他にも色んなところでしまくってます。
ほんと感心するぐらい色んなところでしてるわ……。

これ一冊がプレイのオムニバスみたいで、
5年くらい、これ一冊だけでネタは充分って感じがする。
エロスの玉手箱や〜★

28.10.11

『個人秘書【若妻26歳&新入社員23歳】』 藤崎玲

藤崎先生の作品はマジでゴクリと唾を飲んでしまう〜。

ねっとり〜。
言葉もでないほどに攻め込まれる。

ただ後半、プレイが過激になりすぎてくると、
どの作品も飽きてきちゃうのが難点。
私の想像を超えすぎているためか、ついていけないのよね。

基本、藤崎先生は凌辱ものをお書きあそばすのだけど、
陵辱のライトさではこの作品が一番かな〜。

後半飽きちゃうのは、フランス書院お約束の
お尻のアーナールプレイに、
男ハーレムのど乱交と、てんこ盛りで、
普通の女性であるところの私は
萎えてしまうからなのだよ〜〜。





追記(2013/04/29)
当たり前のようにノーパンノーブラ勤務>それで魅力アップお肌ツヤツヤ、股間を23歳秘書に咥えさせたま、27歳人妻秘書とのテレフォンセ ックス、オフィスでのオナニーとか、おバカな社判の押させ方とか、あり。
あと、どうでもいいけど、主人公の30代本田は、あまりにもやり手過ぎる男だろ。

14.9.11

『夜の婚活』 草凪優

今のところ、一番好きな官能小説かも。


就職も決まらなくて、婚活に走り、日々あせりを感じながら暮らす、ごくごく一般的な容姿の彼女が、婚活パーティーで知り合った男性と付き合い始めるが、その彼のセッ クスには難あり。気持ちよくなれない主人公……。

つまらないエッチの内容までちゃんと描かれてて、官能小説として変わり種の方。
全体的にリアルで、小説的にも読ませる作品。
主人公がガラッと変化する瞬間に、ぞくっとくる。

鏡をのぞく度に自分の顔に点数をつける毎日から
知り合った男にさまざまな欲望を刺激され、
平凡な道から少しずつずれていく自分を客観的にみつめる主人公。
プレイのシチュエーション、内容、気持ちの入り具合、それぞれにバリエーション豊か。

変わったプレイは……
覗きスポットでのエッチで、のぞき魔たちにのぞきこまれる。
ど派手な乱交パーティー、レズ、3P……etc.

元は普通の女のコだから受け身なんだけど、彼女が責めに目覚めるので、
どっちも楽しめるのがいいし、初心者にはどっらの世界も知ることができるし。

女のコの成長物語としては、

ロリっぽくてM気質だった → どーん! 開花! 
→ 攻められるのも好きだけど、ドSモード

って感じかなぁ。
女の持つ、物欲と性欲のボルテージ、みたいなものが 見透かされたかのように書かれていて、本当に見事。

オチがえーーーっ! って感じになるけど、
読み物としても充実しているうえにエロいんだから、
超お得な作品として、女性全員に猛烈レコメンしたい次第!!

12.9.11

『密色の秘書室』 水無月詩歌

憧れの部長の専属秘書となった主人公が、彼に恋心を抱いたが最後、
オフィスの至るところでプレイを仕掛けられてしまう、M調教もの。
でも、フランス書院よりもプレイ内容はソフトで、受け入れやすし。

登場する東海林部長が魅力的な年上男性の鏡みたいに書かれ、調教も口当たりやわらか。
大人の男の包容力が発揮されたプレイだから、M素質のある女性は、はまると思う。

プレイの舞台はほぼオフィスのみ。
生活感が感じられるような場所でのプレイは一切なし。
『an・an』とかに出てきそうな
会社での憧れのエッチシチュエーションを、想定して書いたのかしら。
露出系の羞恥心でせめ込むけど、複数プレイも3Pまでとハードすぎない。

過去のエッチにコンプレックスがあって、
すっかり奥手になってしまった主人公が開発されて花開いていくパターン。

主人公の一途さもすごんだけど、
とにかく部長の熟達した手管、駆け引きにあんぐり、だよ。

9.9.11

『私立女子高 新任教師と聖少女』 樹月峻

く、くるってるッ!!!!! 
と、絶叫しかねないほど。
フランス書院の官能小説に慣れていない方なら、きっとね。

樹月先生はレズ陵辱ものがお得意ジャンルなのかしら。
男たちに強要(脅迫)されての、レズ。
と、見せかけて、元からのレズ因子をこじらせてる女性だったり、女子だったりが、歯止め効かなくなってプレイ暴走、みたいな。

マジで、露出狂すぎるだろ!って感じですが、百合度高くていいです。

美しい女教師が、タイトル通りの女子高で
美少女たちのレズプレイ、折檻にまきこまれ調教されていく。

調教するのは、美少女ですからね!
そしてものすごい露出プレイを強要。

濡れるか濡れないかは人によると思うけど、
百合すぎておもしろかったです。
百合好きと露出プレイに興味ある人は読んでみては。







そんでもって、私の付箋メモにはこんな文字が……





レズ
オナニー
みせつけ

何かと高度だわぁ。