24.11.11

『試着室』 吉沢華

試着室、ですよ!

もうきっと、いらやしい姿がうつる、鏡の密室でたいへんなことに……。
って想像するだけでたのしいわー!

もちろん、試着室以外でもいいシチュエーションで行為にはげむことになるんですが、この作品、試着室以外のもよかったなー。
始めに醜いおっちゃんに処女を奪われるっていうところがいまいちのりきれなかったけれど(濡れましたけど)、「第四章 吐息のスクリーン」からぐぐーーーっときたなぁ。

最終メインディッシュは乱交。でも、フランス書院のは違う、下品すぎないとか、あり得ない快感ではなくて、手が届きそうな、想像可能な快楽を折り重ねて書かれているから、読み手がギリギリで突き放されないとでもいいましょうか、そんな感じ。

だから、わたしこの作家さんが好きなのかも。女性から人気があるのもうなずける。
全著作を購入したのは吉沢華さんだけ! ……て、まだ5作品しかリリースされていないので、でる度に買っているだけなんですが。
漢字3文字シリーズ(わたしが勝手に命名)で
『試着室』
『手術室』★一番好き
『地下室』
『写真館』
と4作品続いているんですね。(最新作は『ネイルの囁き』)
まぁ、どれもありえない設定で、いいわー。

登場するキャラクターも作品によってはスライドして登場。
シリーズものの楽しみがあるのですよ。

●登場人物、特に主人公がお嬢様だったり、育ちがよくて品がある、美しく表現されている、ウブ
(お嬢様ものの小説シリーズとかに人気があるのと同じよね)
●必ず1人はいい男がでてくる
●周りの美人はだいたい淫乱
●耳への愛撫を忘れない
●ソフトSM枠で言葉責めの程度がよい
●装丁イラストの佐藤正樹さんがちょーよい

この辺がシリーズ通して共通して好きなところ。
登場する女性の名前も好きだわー。この人の作品があるから幻冬舎アウトロー文庫は女性のお客さんが多いって聞いても納得だわー。ここ数年デビュー枠では、やはり水無月詩歌さんとこの吉沢華さんだと思うわー。




※醜いおっさんに犯される妄想好きな女性は多いと思うので、好きな方にはもちろんオススメです!