25.11.11

『手術室』 吉沢華

吉沢華さんの中で今のところ(2011年11月)一番好きな、興奮した作品。

登場人物が着ている服も好きです。
例えば、名門女子大卒業後、病院長である父の秘書を勤める大河内麗子が着ているのが「生成りの麻のスーツ」だったり、黒のサマーニットにタイトスカート、くるみボタンのブラウスなど品良くて。
始めはモカブラウンのサテンのブラジャーにスーツだったのが、ノンワイヤー、ノンパットの総レースのブラにサマーニットだけのエロい装いに自然と変わっていくのもいい。
前作に引き続き、登場する音大生の入江亜弓もかわいらしい服装ででてくるし。

また、病院が舞台ということでギラギラした男たちが多そうなのですが、麗子がほれるのは、「細身の猫背」「紙袋を提げて歩く」「ギンガムチェックのシャツにジーパン姿は、まだ学生っぽさの抜けない若者」「今風にすこしボサついたナチュラルな髪型」「色白で神経質な横顔に眼鏡」な研修医。ちょっと! ちと母性をくすぐりそうな風貌! わたしも好みですたい! 

んで、麗子は処女のくせにこの研修医に強気にでて、誘ったり擦ったりしてしまうのだけれど、処女だということがバレて恥ずかしい思いをするんですね。
そして、恋して嫉妬する中で「内診台に縛り付けられた夜、ピンスポットが陰部だけを照らし、蠢く六本の手に貶められ」てしまう状況があったりと、もう大変。
最後は乱交へともつれ込みます。

一寸先はエロスのトラップ。
あり得ない状況で次から次へとエロ展開していく、官能小説の醍醐味味わえますよ〜。

2作目だからか、エロい表現が達者になった感じがする。エロ密度がすこし高くなったような。